うずらの卵のトリプル百科トリセツ トリビア トリアワセ〜監修:農学博士 佐野晶子

トリセツうずらの卵のゆで方とむき方

しっかり冷やしてヒビを入れるのがコツ!

①水から入れたうずら卵を適度にかき混ぜながら沸騰後3分ほどで取り出し、冷水でしっかり冷やす。
②水を捨てた鍋にうずら卵を戻し、鍋を大きく揺すって全体にヒビを入れる。
③うずら卵のお尻(丸みのある方)から、薄皮と殻を斜めにらせん状にクルクルむくと美しく出来上がります!

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トリセツうずらの卵の大きさ

コロコロと愛おしくなるサイズ感

生のうずら卵1個の平均的な重さは約10g。対して鶏卵は約58g~64g。つまりうずらの卵は鶏卵の約1/6の重量です。なんともコロコロと小さな卵ですが、卵黄の割合は約38%と、鶏卵(約31%)よりも多く、食べ応えのある味わいが特徴です。

※参考『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』うずら卵 全卵 生 および 鶏卵 全卵 生

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トリセツゆでたうずらの卵の切り方

スパッと美しく!きれいな断面の秘密は「糸」

うずら卵を包丁で切ると黄身が包丁の刃にくっつき、見た目がボロボロになりがちですよね?そんな時におすすめのアイテムが「糸」。毛羽立ちの少ない糸を、うずら卵に一回まわして切ると美しい断面に仕上がります!包丁を使わないので、お子様も楽しくお手伝い出来ます。

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トリセツ日本になじみ深い「うずら」

名前に「日本」が入ったトリ

外国から導入された鶏(にわとり)と異なり、日本に野生で生息する「うずら」。正式名称は「ニホンウズラ」、英語名「Japanese Quail」そして学名「Coturnix japonica」と、名前に「日本」が入っているトリです。うずらは、2012年に環境省第4次レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類され、2013年9月より禁猟になる迄、日本人にとって身近な狩猟鳥でした。古来は、狩りの獲物として、卵よりも肉を食べていたようです。

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トリビアメスごとに違う!卵の殻の模様

なんだかかわいく見えてくるオリジナル柄

うずら卵には、外敵から身を守るためのカモフラージュとして模様(斑点)がついています。実はこの模様は、卵を産むメスごとに異なり、同じ個体から産まれた卵は、似た斑点になるのであーる!

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トリビア賞味期限が2562年!?のうずらの卵

タイ暦表示のうずら卵

日本では採卵日から2~3週間程度の賞味期間で販売される生のうずら卵ですが、生で食べる習慣のない海外、例えばタイでは、4週間程度の賞味期間で販売されています。実際に2019年8月タイのスーパーで「2562年9月12日」賞味期限のうずら卵を発見!あれ?長すぎる?いえ、これはお釈迦様が亡くなった紀元前543年を0年として数えるタイ暦(=西暦+543年)で表示されていたからであーる。

※ 採卵日とは卵を拾い上げた日のことです。

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トリビア殻の内側は青磁色!

人気漫画にも登場した青磁(せいじ)ブルー

うずら卵が鶏(にわとり)の卵と違うポイントがもうひとつ。それは殻の内側が、美しい青磁(せいじ)色であること。個体差はありますが、少し灰色がかった薄い青色が広がっています。その独特の色あいは、安野モヨコさんの漫画『オチビサン』でも「この薄荷(はっか)のキャンディーよりも少し薄青くて……」と表現されているのであーる!

※参考:安野モヨコ『オチビサン 7巻』(2014)朝日新聞出版

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トリビア江戸時代にうずら飼育がブーム!?

うずらの鳴き声を競い合い、番付表も登場!

昔から鳴き声で日本人を魅了してきたうずら。歌に詠まれるだけでなく、鳴き声の優劣を競う、鳴き合わせ「鶉合(うずらあわせ)」も行われていました。江戸時代の末期には「鶉合」が一大ブームになり、武士・町人の間で広く飼育されました。「鶉合」が開催されるのは、うずらがよく鳴く早朝。相撲番付のように順位表も作られていたのであーる。

トリアワセ国内No.1産地の「豊橋カレーうどん」

地元産うずら卵使用が条件のご当地グルメ

国内うずら卵の出荷量の約50%を占める、産地No.1愛知県豊橋市。市の名物「豊橋カレーうどん」には5箇条のルールがあり、「豊橋産ウズラ卵を使用する」と定められています。うずら卵の調理法は自由で、ゆでたまご、フライ、生卵、目玉焼き、天ぷらまで、市内40店のうどん屋さんの工夫と個性が楽しめます。

「ええじゃないか豊橋 豊橋カレーうどん」豊橋観光コンベンション協会
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トリアワセタイのパリパリ「うずら卵フライ」

ワンタンの皮で包んだ香ばしい串揚げ

うずら卵のフライというと、日本ではパン粉の衣をつけたものが一般的ですが、タイではワンタンの皮で包んだものが屋台で売られています。パリパリの衣にホクホクのうずら卵が相性◎。ホットチリソースを添えて食べ、社食にも登場するそうです。国が変わればフライも変わる?!

「うずら卵のワンタン揚げ」レシピを見る (クックパッド)
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トリアワセ韓国の「うずら卵の醤油煮」

韓国ドラマにも登場する定番惣菜

うずら卵のゆで卵(水煮)を調味した「味付け卵」は、日本では、コンビニやスーパーでプライベートブランドとして販売されるほど、いつの間にかポピュラーな食べ物になりました。韓国では、「メチュリアル ジャンチョリム(うずら卵の醤油煮)」は作り置き料理の定番。韓国ドラマや映画では家庭料理を囲むシーンで、しばしば登場する惣菜です。

※参考: 本田朋美・八田靖史『韓国ドラマ食堂』(2020)イーストプレス

「うずら卵の韓国風醤油煮」レシピを見る (クックパッド)
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トリアワセ学校給食の「うずら卵の献立」

水煮卵を利用したメニュー

天狗缶詰は、昭和40年代にうずら卵の水煮缶詰の製造を開始しました。うずら卵水煮の食材利用を全国の栄養教諭に提案したところ、学校給食で採用されるようになりました。今でも学校給食では、国産のうずら卵水煮が使われています。多くの学校給食では、八宝菜(中華丼)やおでんが定番の献立のようです。

※参考:佐野晶子「現代のウズラの食文化 -コロナ禍前の学校給食におけるウズラ卵の食材利用の調査-」(2021)日本家禽学会
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